正直なところ自分はもう若くはない。でも、今のところ自分の人生がつまらなかったとは思っていない。それなりの時間を生きて来たことで、『人生がつまらない』とか『社会はおかしくて間違ってる』などと言っている人達にはある共通項がある事に気づいた。TVやユーチューブなどを延々と見ていたり、家で一人でゲームをしている人などにそういう人が多い。
「いや、そんなことないよ。ゲームとかYoutubeで毎日が充実しているよ」と反論する人もいるかもしれない。一部の人はそうかも知れないが、大多数が『時間つぶし』としてそれらを行っている。例えば一つ言えることとして、ゲームはほとんどの場合、虚構の中で自分が活躍する話だ。ゲームを終えて電源を切った瞬間から、現実が復旧してしまう。その時に一つ考えてほしい。費やした時間に対して一体何が残ったのか?
Youtubeもほとんどのケースで他人の設定に乗っかってるだけで、しかもその相手はほとんどの場合、あなたを知らない=そんなにあなたを大事にしていない。そういう人や物に費やした時間が未来の可能性をどんどん削っている。そんなことに時間を割き続けてホントに良いんですか。
視点を移して、外に出れば現実がある。視覚以外も使うし、疑似体験ではない世界が広がっている。暑い、寒い。雨、風。静か、煩い。香り、悪臭。いろいろある。
あなたの知る街以外の場所に出掛けてみたらいい。それを旅という。一人でもいいし、友達を誘ってもいい。予算がないなら、サバイバルな旅の始まりだ。どれだけコストを抑えて出掛けられるかを試してもいい。わずかな予算の中で飲んだコーヒーの味は忘れがたいものになるだろうし、飲む場所もいつもよりも注意して選ぶかもしれない。
僕は複数の言語を話せるが、事の始まりは中学時代の上京、下洛だ。何度かの旅で標準語を身につけた。関西人で相手にバレないように標準語が操れるなら貴方には語学の才能がある。また、首都圏出身なのに芸人みたいな関西弁を操れるならそれも同じこと。いや、むしろそちらのハードルは高いか。東京を知るのは早ければ早いほどいい。日本の実力は東京に凝縮されている。大学から東京デビューに備えるのでは遅すぎる。
東京にどれだけの価値があるのかを見極めるのは感受性が一番鋭い若い頃が良い。自分が今どの辺にいて、現在のままの自分だとどの辺りまで行けそうかなども見えるかもしれない。
国内だったら突然出かければ良い。何も決めなくていい。お金が無くなれば帰還すればいいだけだ。来ている服に応じて旅の方向性だって決まってしまう。自分が何者でどんな方向に進む人間なのかは旅に出ることでハッキリと見えてくるだろう。
もっと言うと海外に出るのも若ければ若いほど良い。30代で海外に出掛けない人生だと、その後海外に出かける可能性は劇的に少なくなる。いつかやろうとか、余裕ができたらなんて言ってる人はまず行動に移さない。となりの人とか、周りの動向なんかを気にしてる場合ではない。旅に出れば「自分らしさ」を即見つけられる。旅というアクションを取った段階から自分で決めて次に進まざるをえないからだ。
21世紀は前世紀よりも荒廃してきているが、それでもまだ安全な海外の旅先だってある。ひとたび日本を出れば、今の日本が正しい方向に進んでいるのかそうでないのかもハッキリする。いや、むしろ日本の何が良くて何が駄目なのかを冷静に見極められるかもしれない。日本で良しとされていることが間違っていると感じるかもしれないし、日本で当たり前に享受していたものは尊いものだと気づくかもしれない。
さらには、自分を取り巻く人々、例えば知人や友人というものが自分にとって何なのか再認識することになる。また、旅の中で後の人生に影響を与えるような出会いも時々ある。つまり、旅に出ることで自分の中に新しい風が吹くことになる。
最近僕はアフリカ大陸に程なく近い島へと出掛けたが、そこの路線バスには各席にUSB充電が装備されていて愕然とした。日本の田舎の路線バスにはそんな装備はない。
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そう、世界は常に動いている。それを再認識したのだ。インターネットのニュースで得られる以上の気づきが旅にはある。旅が多くなるほど度々ある(笑)
旅で風に乗れ。今の自分が逆風下にいるのなら風向きを変えるために動け!順風に乗っているのなら、更に大きな風を探せ!自宅にいても風を感じない…まずは風を感じろ。
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