家事に参加しなかった男性に離婚後3千万円支払い命令 スペイン裁判所
画期的な判決ということで、ヨーロッパ中で大きく報道されました。夫婦は婚姻中に得た財産はそれぞれに帰属するという取り決めを交わしており、また妻が外で仕事をすることを夫が許さなかったため、離婚時妻に帰属する財産がなかったとのこと。
厳格な夫婦別産制を取りつつ妻は外で働くなって無体な話ですね。どこかの国にもまだこんなこと言う人いるみたいですけど。ヨーロッパでも南の方ではまだ男尊女卑的な考え方が残ってるみたいですね。
でこの元妻側の弁護士さんには外国からも問い合わせがたくさん来ているよう。専業主婦で離婚どうしよう…って迷ってる人だったら「もしかして私も?」って思いますよね。日本だったら同じ状況の人ってかなりの数いるんじゃないでしょうか。
離婚が国技と言われているベルギーでは片親家庭の貧困率がそう高くはなく、離婚時の財産分与や養育費の取り決めが比較的平等に行われてるんではないかと想像します。離婚後も共同親権のもと文字通り半々(または取り決めによる割合)で子供は両親の家を行き来しているよう。
とは言え養育費未払いはベルギーでも問題になっているようで、お役所に請求ができることになっている。が、どうやら提出書類の煩雑性や所得制限があったりしてうまく機能していないらしい。そこでお手本とされているのが養育費支払い率96%を達成しているというカナダのケベック政府の制度。政府の基金がすべての養育費の支払いを実施するというもの。養育費支払いの債務者はこの基金に払い込み、基金から債権者に支払われる。債務者からの払い込みが滞った場合は自動的に基金が取り立てる。進んでる~!日本政府もジリ貧の片親家庭の貧困率からの脱出を目指しがんばってください!
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