トピックはElle Belgiqueより
スペインで生理休暇制度導入
「日本、ザンビア、韓国、台湾、インドネシアに続き6カ国目」って、日本ってこの分野ではパイオニアだったのですね。意外!そしてヨーロッパって遅れてるんですね。
・・・と思いきや、日本の生理休暇って賃金に関する定めがないらしい。ん???てことは無給休暇になっちゃう可能性があるってこと?あるいは法定有給休暇使った方がいいってこと?
日本でいう生理休暇制度は「使用者は、生理日の就業が著しく困難な女性が休暇を請求したときは、その者を生理日に就業させてはならない」というだけのことで、給料は払っても払わなくてもいい…ってそれって「制度」って呼べるの?「就業が著しく困難な」体調の人を「就業させない」って法律で定めるまでもなく当たり前のことでは?「就業が著しく困難な」体調の人は病欠取ればいいよね?それが毎月だと問題だから生理休暇制度作ったの?
って病欠中の給与が保障されているベルギーの常識を元に考えてたんだけど、今よくよく調べてみたら日本の病欠って就業規則によっては無給の場合あり?え??だから日本では病気になると有給取るんですね。日本で大黒柱が病気になるとかなりの痛手ですね。
ベルギーでは正社員には病欠年間30日間分は給与の100%、それ以降は60%が保障される。だから3か月病欠してた人が復帰したと思ったら3週間のバカンスに出かけたりする。体調悪いから有休取るっていう考えはあんまりないかな。年間3回までは一日だけなら診断書なしで病欠が認められるし(就業規則によるけど、一般的な模様)。1年以上病欠してる人もいるし(2年目以降疾病手当ては下がる)、診断書の偽造やおカネさえ払えば診断書出す医者もいるようなので、それはそれで別の社会問題だけど。
で話はちょっとそれちゃいましたが、スペインの生理休暇は診断書があれば給与が100%保障されるそうですね。なので日本の制度とは似て非なるもののようです。医者に診てもらうのに数千円かかるし、仕事はできないけど寝てればやり過ごせる(あるいは人によっては起き上がれない?)ような症状で毎回医者に行かないといけないし医者に診てもらったから快復するわけでもないので、使い勝手がいいとは言い難いですが。女性特有の症状による欠勤が上記のような病欠中の給与保障に考慮される日数から差し引かれなくなった、ということが女性のはたらきやすさという観点において意義のある制度なんですね。
翻って日本。戦後生理休暇が制定された要因は、当時の日本の職場が衛生面においても労働面においても、働く女性にとって非常によくない環境(トイレ、生理用品など)だったことなんですって。当時労働省婦人少年局が作成したリーフレット(厚労省女性就業支援バックアップナビ)は「将来婦人が生理日にも気もちよく働けるように施設がよくされ、 職場の条件がととのつたならば大多数の婦人にとつて生理休暇はおそらく必要でなくなるでしよう。」と締めくくられており、時代も違うので当然ですが今般スペインで制定されたものとは視点が異なっており、一概に「日本が最初でスペインが6番目」というのはちょっと語弊があるかな、と思いました。
余談ですが、今の日本の生理用品最高!ヨーロッパのものはけっこうゴワゴワ感あり。日本のは柔らか~い!
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