パパはどこ?- 産後パパ育休

政治

ベルギーの歌手Stromaeがヒット曲「Papaoutai? (パパどこ?)」で「子供の作り方はみんな知ってるけど父親になる方法は誰も知らない」と歌ったのは2013年。

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ベルギーでは長らく10日間だった父親(または「もう一人の母親」-さすがは20年前から同性婚が合法化されているだけある)の産後育休は2022年に15日間、2023年には20日間に延長された。

これは子供の誕生から4か月以内に取得しなければいけない休暇で、育児休暇は別途3か月(フルタイムで休む場合。時短勤務のために取得する場合は、取得する時間に応じて期間が変わる。)、子供が12歳になるまで取得できる。もちろん母親でも父親でも。

ベルギーでは最初の三日間は給与の100%、それ以降は82%が支給される。ポルトガルに至っては25日間100%支給されるらしい。しかも15日間の取得は義務

実際周囲の男性は産休も育休もしっかり取得してます。(20日間の有給休暇は言わずもがな。)最近は会社の方からもGendar equalityの観点から男性もしっかり産休・育休取りましょう!と奨励している。

Elle Belgique(2023年3月号)に掲載された産休取得したパパのインタビューでは、皆さん声をそろえて「絶対必要。取得すべき!」とおっしゃっていました。

赤ちゃんって24時間お世話しないとだろ?

HAMED 31才

「父親が産休取らなかったらどうやって分担するんだ?」ーおっしゃる通り。

心のよりどころであるはずの家庭は、ワンオペとなった途端ストレスの源となってしまいますからね。

新生児を迎え、新しい生活の基礎を二人で築く時間が持てた

THOMAS 33歳

「母親の産休中に働く父親の勤務時間は普段より長くなる傾向にある」そう。そこで「育児・家事をする母親」と「外で働く父親」のステレオタイプ化された役割が根付いてしまい、母親の産休明けの3か月後に「じゃお父さんよろしく」とは問屋が卸さない訳で。でそれがずっと続いていくという…

なので早いタイミングで「父親になる」機会を与えることがとても大事。これを逃すと隔たりは広がっていくばかり。「産後に非協力的だった夫への恨みは一生もの」とはよく聞く話ですが、逆にこの時点でしっかり「お父さん」になっておけば夫婦仲もうまくいくそうですよ。

初めてのおむつ、初めてのミルク、初めてのお風呂…逃しちゃいけない「初めて」がこんなにあるのに

JACQUES 27才

そうですよ~。お父さんたちにも機会を均等に与えてあげましょう。

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