続教育ネタ

教育

教育ネタを続けよう。はじめに告げておこうと思うのは、僕は子供のおむつを替えたことがない人とか、子供の悩みを間近で見るなどして自らも苦しい気持ちになったことがない人にはあんまり教育を語ってほしくないなあ、と考えている点。「俺は一生懸命働いてるから、背中みて育てよ、感じ取れ」みたいな人とも価値観は共有していません。考えてみると、昭和まではそもそもこんな事議論するまでもなく多くの人の未来に希望があった。多分、平成初期にもまだ結構楽観的な要素があった。でも、今やこれからそんな簡単に幸せは手に入るのかなあ、と思っています。だからこそ、このブログを書いてる。

とは言え、僕はもともと結構出たとこ勝負で楽観的だったっけ。ところが、今や悲観主義者です。なにせ、杞憂に終わってほしかった悲観的な展開が次々と現実のものになってきてるし…けれども絶望はしていない、だからこそ可能性を提示しておきたい。

さて、近年では米国、最近では東京を引き合いに出して度々メディアにあがった話題として「東京(大都市)に住めば所得が上がる」論がある。しかし、これって統計的に変なウェイトをかけて抽出した失敗版の行動経済学ですかね。100万歩譲って、最も高給取りが集まる都市に行って所得は順当に上がるとしましょう。しかし、収入の増加を補って余りある支出の増加がある点はどうするの?「衣食住」のうちの「住環境」が絶望的に駄目だと思います。高い住居費が家計を圧迫します。そうまでして東京が良いんですかね。近年の異常気象で公共インフラの脆弱さも露呈したし、地震がこれだけ多い国で「タワマン」とかって、客観的に見てそんなに価値あるのかなあ。

「えっ、この前東京行けって書いてたじゃん。何だこいついきなり論理破綻かよ」と突っ込まれそうなので、話を整理しておきます。東京がダメだと断言しているわけではありません。無理して住んでも得るものは小さいと申し上げております。特に家族単位で住む場合には。大学から新卒デビューくらいまでは場合によっては意味があります。

さて、10数年前ですがこんな話がありました。ある時、若手エリートを自認する東大卒の「お金司る系」の人と知り合う機会がありました。この人はアメリカへの留学経験があり、当時は帰国と供に持ち帰った輸入版アメ車に乗っていました。でも、アメリカは嫌いだと言っていました。彼とは最初のうちは普通の会話をしたのですが、そのうち彼はこちらが慣れてくるにつれ「東京の人口が多すぎて自分には地下鉄通勤がつらすぎる。東京はそれにふさわしい人々だけが住めるようにすべきで、その場合には先祖の代から東京に住んでいた人々が優先されるべきだ」みたいな話をし始めました。本人は祖父の時代から世田谷区で育ったそうです。

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(何だこいつ、なんて歪んだ思想なのだろう)僕はそんな風に危機感を感じました。日本は意外にもというか、順当というか、こういう曲がった考えの人も出世します。実際、この人は現在結構社会的に偉い立場にいます。

さて、この流れ上彼はついに僕の出身地を訊いてきました。

「そう言えば〇〇さんはどこの出身でしたっけ?」

「京都です」

明らかに彼は動揺していました。所謂「想定外」だったのでしょう。

「昔からなんですか?」

「ええ、曾祖父より前の代からですね」

これまでの話のテンポから淀みが生じ、明らかにトーンダウンしていました。狼狽していると言っても良い。「誰が何処に住むのが適当か」論をこれまで声高に展開していた彼は今度は学歴論に話題を変えていきました。そして、やはり「そう言えば〇〇さんは何処で学ばれたのでしたっけ?」と話を振ってきた。(来たよ。何なの、この人。)そう思ったけれど、僕は彼よりは年齢は上です。冷静を装って「〇〇〇〇〇大です」と大学名を述べた。

「だから、フランス語がそんなに出来るんですね…」

(いやいや、それは因果関係ではないよ。むしろ逆)そこは東大より学力は低いけれど、欧州でもっとも名の知られた大学です。まあ、ボンドガールの経歴としてオックスフォードと供に使われたりもしていますが。けれども、実はバカロレアに受かれば簡単に入れる普通の大学です。歴史は古いですけど…
けれど彼の方はそういう真実を知らないのか、明らかに目が泳いでました。

今ならその場でググれるのでちょっと事情は違うかもしれません。本当のところ、自分は彼とは違って僕は全くの庶民で、彼が誇るほどのものは持っていません。ただ、一つ言えることは、彼は自分自身の歴史ではなく「伝統の重み」を畏怖する人間だった。あるいはその辺りに何らかのコンプレックスを抱えていた、ということになります。ちなみに彼はその後、愛車を輸入盤のメルセデスCクラスに変えていました(笑)

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象徴的だと思いませんか?

さて、話が長くなりましたが、東京出身のエリートも実は「伝統」とか「歴史」の重みに勝てなかったりします。だから、敢えてそんな彼らが跋扈する東京に無理に住まなくても良いと思います。彼らにとって都合の悪いアウェーで勝負すればいいです。世田谷区は素晴らしい場所ですが、それでも近年は評価が下がってますし、港区がすごいとか言われても「東京カレンダーかよ」と思っちゃうだけです(笑)だってどう考えてもパリの方が街並みは綺麗なんで。

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なので、前出の「素養」という部分を結びつけて考えても、あえて東京ではない「文化都市」に住めば良いというのが今回の主旨です。実際のところ京都なんてただの大学の多い小都市で思われている程に敷居が高いわけでもないし、意外と住みやすいです。「京都議定書」以降は世界的にもさらに有名になりましたし、今や世界的にも充分ハッタリがききます。また、任天堂や京セラに始まり、それなりの企業があります。まあ、京都でなくとも奈良や鎌倉、福岡や倉敷なども文化都市でしょう。実は文化都市だと言える場所は日本には沢山あります。

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僕の友人の一人がパリに住んだ後にバンクーバーに移ったのですが、2年ほどで欧州に戻ってきました。理由は「文化都市ではないから」。カナダに住んでみたいと思っている自分からすると「?」ですが、その友人の言いたいことも何となく分かります。

僕はロンドンやパリを経てベルギーへ移りましたが、多感な20代にこれらの大文化都市に住んだ経験は大変貴重なものになっています。今はベルギーの某都市にいますが、ベルギーのどこに住もうがロンドンやパリに住んでいたときのような「素養」が身につくことも、「洗練」や「感度の高いセンス」を得るのも難しいと感じています。タリスやユーロスターでパリやロンドンについた瞬間から、やはりベルギーは田舎臭いなと気付かされるわけです…ロンドンやパリは歴史や伝統、それらを背景にした気づきや学びを与えてくれますが、家族で伸び伸びと暮らすには適していません。外食するにもバカンスに出かけるにも、経済的な相当な余裕がないと厳しいでしょう。また、治安や衛生面では東京より遥かに劣ります。そういう意味では、総合的には家族で暮らすより留学に良い場所であると思います。

やはり日本の文化都市では僕は京都を推します。街を縦横無尽に探索すれば、唯一無二の奥深い文化都市だと気づかれることでしょう。しかも、物価が安い。また、ほぼ何でも習えます。

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是非、ご検討を(笑)

それと教育論でもう一言。「子供に勉強しろ」という人は自らもそうしましょうね!そうでないと説得力ありませんよー


謎の板チョコ「S スウィートスィッチ:ソルトキャラメル味」
スーパーで見つけた謎の板チョコだが、ベルギー製を全面に打ち出している。更に「砂糖少なめ」「グルテンフリー」「繊維質多め」も謳っている。
お味の方は? → これまで紹介してきたチョコのレベルよりも大幅に落ちる。
お値段の方は?→ Gallerなどの板チョコの半分の値段で買えるので財布に優しいと言える。費用対効果、つまりお得度どうなん?と問われたら少し困るが、ベルギー標準的なココアバター感は保持しているので「まあいいか!」と言う気もする。
砂糖とのバランスって重要だなと考えさせられる問題定義的な一品である。

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