失恋ショコラティエと麗しのサブリナ

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おっさんにとっては少し前、普通の人にとってはかなり前の話になるが「失恋ショコラティエ」というTVドラマがあった。主人公は松潤、ヒロインは石原さとみ、準ヒロインには水原希子と水川あさみというみずみずしいメンバーだった。(それにしても石原さとみのファム・ファタールぶりと水原希子のキュティ―さ以外何ら特筆すべきものはなかった。逆に言うと、石原さとみのオーラが半端ないのと水原希子のファッション性とスタイルいいよね、で充分だった。)さて、何が言いたいかと言うとこのブログがチョコに関係しているのでそれっぽいことを書きたかったが、実際はかなり話がそれてしまう。まあ、いいか。

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真の才能はパリに集う

失恋ショコラティエは以前取り上げた「麗しのサブリナ」を踏襲しているということ。イケてないただの田舎娘サブリナ(オードリー・ヘプバーン)も小動爽太(松潤)も、初期で恋した相手に「格下」と捉えられ殆ど相手にしてもらえない。失恋のままパリに旅立ち、そこで「洗練」を身につけて戻って来ると「時の人」となるというのが共通している。要は「洋行帰りすごいね!」は現在も有効ということだ。

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ただ洋行帰りでもパリでないとだめというところが肝である。チョコレート王国にはベルギーやスイスもあるが「ブリュッセル帰り」や「ジュネーブ帰り」では話にならない、ということなのだ。映画とかTVドラマの話(原作は漫画)やん、とツッコミ入れられそうだが、これは我が身を持ってしっかりと体験している。自分は日本人がもっとも洗練されていると云われた、日本人デザイナーが世界を席巻していた頃、つまりはバブル直後にパリにいた。当時は日本の注目度が極端に高かったので、パリに居る間にあっという間に業界人の知り合いができた。そうすると、自分が日本ですごいと思っていた身近な有名人や師匠がそれほどすごい存在でなかったことに気づいてしまう。

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やはり、真の才能はパリに集うのだ。そういうシステムが出来上がっている。ファッションのみならず、美術、音楽などアカデミックな世界は勿論、料理やパティシエなども世界中から有望株がパリに集まっていた。

勿論、僕以外の日本人も相当な数いた。僕のような中小企業の末端社員の倅なんてのはいなかったので僕こそ「格下中の格下」だったろう。ただ僕は、日本随一の文化都市の出身であり、その点はサブリナとは違った。パリの様な文化の熟成の中に生きることは自分にとっての日常だった。そして、ファッションの素養は既に身につけていた。その結果、サブリナほどの魅力を持たず、颯太のような才能を発揮しないにも関わらず、多くの才人と出会う事ができた。美術家や料理人、ファッションモデルや芸能人あるいは実業家。彼らが無名時代に知り合い、後にTVや雑誌などでその活躍ぶりを知るということが頻繁に起きた。おっと、このままでは昔の自慢話をする典型的な昭和のおっさんになるので、そろそろやめて本題にもどろう。

パリに行け!

何が言いたいのか。進路に迷ったらパリに行け!人生に行き詰まったらパリに行け!だ。フランスの地方都市とか、ベルギーなんかはだめだ。感性は一切磨かれないし、いやむしろ鈍るし、エッジが効いた人ではなくなってしまう。まあ、パリに疲れてしまったら欧州の他の都市に移っても良いけれど、まずはパリに住め!本当にそう思う。やっぱりパリは特別なのだ。現在でも、ブリュッセルからパリに行くたびにそれを実感する。あかん、ベルギーださい、と。仕事がここでなくていいなら、僕はやはりパリか故郷に戻りたい。といっても、高速列車に乗れば1時間ちょっとでパリに行けるけどね。

もし、あなたが日本の地方都市の住人でサブリナや颯太になりたかったら、目指すのは東京ではなく、やはりパリだよ。

一発逆転のパリ。それは今も有効だ。

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